辻口シェフが行く、知多半島コラボレーションの旅(後編)
素材の宝庫・知多半島と
世界一のパティシエの素敵なマリアージュ
「常滑市は古くから焼き物で栄えたまち。近年は加えて観光で訪れるお客様をもっとおもてなししたくて、地域の仲間と知多半島の魅力をPRする活動に力を入れてきました」と語るのは、甘味処・大蔵餅の稲葉憲辰さん。
地元の食材に新たな息吹を吹き込む取り組みは、まさに辻口シェフが「愛知多の種」を通して実現したいコンセプトそのものでした。地元農家から直接仕入れる玄米でつくるお餅や和菓子に加え、大蔵餅の名物になっているのはかき氷。ふわふわとしてきめ細やかな氷に、常滑産のいちごやいちじくのソースをたっぷりとかけていただきます。フレッシュな果実の香りを引き出し、味わい深く仕上げる腕前には辻口シェフも驚嘆。
知多半島産の果物を使ったスイーツの魅力を再認識した瞬間でした。
餅屋「大蔵餅」
地元の食材にこだわって作る餅や大福、ぜんざいが評判の常滑の甘味処。
夏はボリュームたっぷりのかき氷を求めて訪れる人が多く、店の外まで行列ができるほど。愛知県産の抹茶を店内の石臼で挽いて作る「宇治」、採れたてのいちごやいちじくをソースやトッピングにふんだんに使用した季節限定のかき氷は絶品。
http://www.ohkuramochi.jp/
大蔵餅本店|愛知県常滑市鯉江本町2-2-1
大蔵餅 半田店|愛知県半田市泉町1-4 新美ビル1F
大蔵餅×辻口博啓「いちじく羊羹プラス」
愛知県は全国トップの収穫量を誇るいちじくの一大生産地。うち3割が知多半島で生産されています。
辻口シェフが注目したのは常滑市の「大蔵餅」の「いちじく羊羹」。しっとりとした餡に常滑産のいちじくを合わせた羊羹です。ふくよかな甘い香りと、プチプチとした口触りを堪能できるのは、地元産の新鮮ないちじくだからこそ。
「このフレッシュないちじくの魅力を、もっと伝えたい」。
辻口シェフが『愛知多の種』のために開発した「いちじく羊羹プラス」はいちじくを増量し、ぜいたくに使いました。フレッシュな果実の風味と上品な甘みの絶妙なバランス。コーヒーやワインにも合う大人の味に仕上がりました。
知多半島の旅を終えて
「知多半島で出会ったのは、美しい自然が育てた、たくさんの野菜や果物。そして長い歴史を確かに受け継いだ伝統の文化。『愛知多の種』のプロジェクトを通して、半島の魅力を全国の人に伝えていく、そんなバトンを渡された気持ちです」。
各地を巡った辻口シェフは、今回の旅をこう振り返ってくれました。
パティシエ 辻口博啓 × 知多半島が味わえるお店
半島の恵みに辻口シェフが華やかな彩りを加えた逸品は、旅の思い出にも、とっておきの手土産にもぴったり。
阿久比PA「大地の種」、大府PA「華の種」のどちらの「アクアイグニス 」でもお買い求めいただけます。大府 PA 「華の種」には、厳選した小麦を使い、知多半島ならではの食材と組み合わせて焼き上げるベーカリー「マリアージュ ドゥ ファリーヌ」も登場します。
パティシエ 辻口博啓 Profile
世界大会に日本代表として出場し、数々の優勝経験を持つ。製造・運営の他、企業とのコラボや著作、メディア出演など幅広く活動。
辻口博啓 公式HP:http://www.h-tsujiguchi.jp/